065:rule
ヘタリア 独普独





ある日突然、あなたに12人もの弟ができたらどうしますか?
それも……とびっきりかわいくて
とびっきりかっこよくて
とびっきり家庭的で
とびっきりツンデレ。
しかも、そのうえ……
彼達はみんなみんな、とびっきり!
お兄ちゃんのコトが大好きなんです……!



「兄さん、兄貴、プロイセン、ギルベルト」
「うんうん」
「お兄ちゃん、お兄ちゃま、あにぃ、お兄様、おにいたま、兄上様」
「むぅ……」
「兄上様、兄くん、兄君さま、兄チャマ、にいさま、兄や」
「うっ…」
「どうした、気に入ったのがあったか」
「……最後から二番目」
「二番目?えーと、『にいさま』か。こんな言葉で攻められたいなんて、兄さんも変態だな。他人のこと言えないじゃないか」
「ちょ、勝手に言葉攻めドSスイッチ入れてんじゃねえよ馬鹿ヴェスト!……なぁ、やっぱお前が下やらねえ?」
「それは認めない。『俺に人称変更を求めるならばその晩は俺が上をやる。そうでないなら従来通り兄さんが上をやる』そういう取引だっただろう」
「取引ってなぁ…お互いたった一人の兄弟であり半身だろ!ちょっとした我侭ぐらい聞いてくれたっていいじゃねえか!」
「これが互いが納得したフェアな取引。つまりはルールだ。秩序だ。規則だ」
「規則…規則か……。いや、分かってるんだけどさぁ」
「じゃあ訊くが、俺が下をやって人称を変えるような演技ができるほど器用だとでも思っているのか?」
「ううー…」
「で、結局兄さんはどちらにするんだ?俺はたまには趣向を変えて『上』でも構わないぞ。俺だって男だし、そこの戸棚に準備は全て整ってるしな」
「今まで通りでオネガイシマス」
「ふむ、了解した」



「昔はこういう話欠片もしたがらなかったのになぁ…慣れって怖い。ほんとマジで」






「rule:規則、ルール、支配」
どこにも需要のなさそうなリバり方したおにいちゃんとおとうと。
シスプrの決まり文句見てカッなってやった。ちょっとだけ反省している。