067:sex
封神・妲己&聞仲





仮眠室で、聞仲は息苦しさで目覚めた。
「あらん、お目覚めん?」
目を開けると、胸の上に妲己がいた。
「…何をしている、女狐」
「襲ってる、って言ったら驚くかしらん」
「は?」
「ウソよん」
「……。」
妲己の真意がつかめないまま聞仲はなんとなく抵抗しないでいた。
すると、妲己は彼の仮面を外し、触れる寸前まで顔を近付け、
妖艶な目付きで舐め回すように見、彼の体を撫でまわし、
「ちょっと失礼ん」
股間にまで手を伸ばしてきた。
これにはさすがに驚いて飛び退く。
「何をする!この痴女!」
罵倒を完全無視し、妲己は考えこむように言った。
「別に女ってわけではないのねん」
言いながら、確かめるように彼の胸板をぺたぺたと触る。
「私は性別を詐称した覚えは無いが?」
「じゃあなんでわらわのテンプテーションが効かないのん?
わらわがここまで近寄って誘っても全く揺らぐ素振りを見せないのは聞仲ちゃんが初めてよん」
「そんなものが効くとでも思っていたのか。私もなめられたものだな」
「貴方もしかしてそういうビョーキ?」
「はぁ?」
「それともホモかしらん?」
「だからなんでそんな考えが…」
呆れる聞仲をまたもや無視し調査を続ける。
「まだ用があるのか」
「聞仲ちゃんのテンプテーションの秘密を探ろうと思ってん」
「そんなものはない!」
「聞仲ちゃんの信者ってわらわのテンプテーションかからないのよん?何かあるに決まってるじゃないん」
「無い! わかったらさっさと出て行け。人の体をべたべたと気持ち悪い。それともまだあるのか」
「後は…貴方の味見v」
「出て行けぇッ!!」






「sex:男女・性別」
殷の太師性別詐称疑惑(えー)
こういうあほな掛け合いが好きです。