日記再録・会話小ネタ・短文
日+独・ギャグ
枢軸・ギャグ
仏・シリアス
日+独・ギャグ
枢軸・ギャグ



日+独・ギャグ


日本は頬を赤らめて、意を決したように声をかけた。
「あの、ドイツさん」
「なんだ?」
重大な発表でもあるようなその面持ちにドイツは少々構えたが、日本の口から出た言葉はあまりに簡単なものだった。
「こんなお願いするのも変なんですけど…、あのっ、いっぺん飛びついてみてもいいですか」

ドイツはその体格故にどことなく好かれることがあった。例えば年上のくせにとんでもなくへたれなイタリアに飛びつかれたり、兄に腕枕を要求されたり。
どうやら、大人になって忘れていた「子供のように安心して体を預ける気持ち」を思い起こさせるのだそうだ。もちろん当事者たるドイツには察する事のできない気持ちではあったのだが。
そして、彼等の無茶振りに比べれば日本の提案は簡単なことだったのでドイツは快諾する事にした。
「いいぞ。どちみちイタリアは毎日やってることだしな」
日本はいつになくきらきらした目でドイツを見つめ返す。
「ほ、本当ですか! では、お言葉に甘えて…」

日本は助走をるように距離をとる。そして。
たたたた… がばっ
「ニャンまげ!!」
「ニャンまげ?!」




ニャンまげにとびつこう!

up/09.02.17





枢軸・ギャグ


「今日は日本の大衆文化の一つ、耳掃除についてお教えします」
「耳掃除なら世界各国でやっている筈だが、西洋と東洋では何か違うのか?」
「ええ。日本では、この頭に綿の付いた薬匙のような器具で掃除します」
「おもしろいねー。俺んちの周り、っていうかヨーロッパの方では綿棒が一般的だよ」
「それでさっぱりするのか不思議ですね…。もちろん耳掃除は一人でも出来ますが、床に座る文化のある我が国では、一人が正座をしてもう一人がその太股に頭を預けて寝転び―これを膝枕といいます―正座をしている人が耳掻きをしてあげます。もっとも、これはある程度親しい仲でのみ行われるので、好きな娘に耳掻きしてもらうことは日本の男性諸氏の夢であり、漫画アニメゲームで好まれる萌えシチュの一つであります!」
「そ、そうなのか(後半やたらと力が入ってるな…)」
「せっかくなので、どうですか?」
「ヴェー、やってやってー!でも俺の頭重くない?足しびれない?」
「私は慣れてますので。遠慮せずどうぞここへ」
「ありがとー!」
「……っ!!」
「日本、イタリアの耳がどうかしたのか?」
「い、いや余りにも見慣れない光景でしたので」
「どれどれ…、ん、普通じゃないか。やや耳垢溜まりすぎなきらいはあるが」
「これが普通、ですか… 私もまだまだ勉強不足ですね。すいませんがドイツさん、綿棒を持ってきていただけませんか。あの戸棚の上から三番目ですので」
「承知した」




アジア人の耳垢はドライ、欧米人はウェットという話

09.03.12





仏・シリアス


あなたの民は、あなたが健やかでいてくれることを願って戦っているんです。
だから、笑ってください。貴方の笑顔で私達はいくらでも元気になれるんですから!

俺にそれだけ言い残して彼女は逝った。

ああ、お前より美人な女なんていくらでもいるのに、お前より気立てのいい女なんていくらでもいるのに、お前ほど愛した女はこのやたらと長い人生で一人としていなかった。
おまえのその人生、人間にしたって短すぎやしないかジャンヌ。


でも愛した女の最後の願いを叶えられないなんて、男が廃る。
お前は神に愛された乙女だからきっと空の彼方にいるんだろう。
だから俺は空に向けて笑った。
胸が痛くてそれを我慢して無理矢理笑ったから、今にも泣きそうな笑顔なのは自分でも分かった。


なあジャンヌ。お前に救われたこの命で、俺は笑ってしぶとく生き続けるよ。




時代考証は一切しておりません。

09.03.13





日+独・ギャグ


日「オタク御三家といったら日米仏の三ヶ国だと思っていたんですけど、ドイツさんも結構うちの漫画好きなんだそうですね」
独「そうだな。フランスで行われるジャパンエキスポのようなもの(=Animagic)も行われている」
日「というわけでドイツさんちでの漫画の売り上げ調べてみました」
独「ちょ、ちょっと待て!それは…っ!!」
日「漫画グリム童話はわかるんですよ、本家ですから。でも、Mit Manga zeichnen lernen(=漫画の描き方)って…」
独「…技術の向上は良いことだからな、うん」
日「加えて、美少年美少女の描き方」
独「……」
日「そして、ふたりエッチ。しかもロングセラー」
独「ぐっ…」
日「売り上げだけかと思ってたらドイツさんちの書斎で全巻見つけました」
独「隠し扉の奥に仕舞ってあったはず、いつのまに!!」
日「忍者の技術ナメないでください」

日「そんなに凹まないでくださいよ」
独「……ほっといてくれ」
日「そうだ、コミケ前に一緒に原稿合宿しませんか」
独「なにっ?」
日「貴方のような真面目で理解と技術のある方を探していたんです!さあ一緒に萌え探求の旅へ行きましょう」
独「日本…」

お互いに手と手をとるふたり。こうやって着々と日本は仲間を増やしていくのでした。



ソースはここ→http://image.blog.livedoor.jp/dqnplus/imgs/5/d/5d6edebb.jpg
こんなドイツいやだ。
up/09.03.20





枢軸・ギャグ


日「イタリアくん。ちょっと頼みがあるんですけど」
伊「なにー?」
日「『ディ・モールト ベネ』って言ってもらっていいですか?」
伊「え、文法おかしいよそれ」
日「いいんですよそんなことは」
伊「へぇ…『di molto bene』 こんな感じ?」
日「ふふ、ありがとうございます。やっぱ本場の発音はイイですねぇ」
伊「なんかこれ意味あるの?」
日「私にとっては。まぁ趣味です。  …あ、ちょうどいいところに!ドイツさん、『うろたえるんじゃあないッ! ドイツ軍人はうろたえないッ』って言ってもらっていいですか?」




オタクな日様はジョジョくらい完全網羅してるに違いない。
そーいやキャラソンでドイツが「うろたえるな!」って言ってるの聞いてちょっと吹いた。
up/09.03.28