3部 04. 旅(65文字) 星屑十字軍 「やっぱ旅行には写真だろ!」 その一言で紙に思い出が固定された。被写体の半分が数日後この世を去るとは、この時の彼らには知る由も無い。 07. ペット(63文字)イギー 「××!どこいいくの!」 馬鹿な人間にヘーコラするなんて真っ平だ!オレはこの力で犬の頂点に立つんだ!二度とこんな家に戻るもんか! 08. 癖(63文字) ???×承太郎 いくら好き合っている相手とはいえ、服を脱がされる瞬間だけは何度経ても慣れない。今日もまた照れ隠しに学帽を直そうとする手が空振る。 11. 本(64文字) アヴポル 趣味を持つのが悪いとは言わないが、 「なぁアヴドゥル」 解読できない文字の束が憎い。 「構えってば!」 こっち見てくれたっていいじゃん! 16. 遊び(65文字) テレンス+花京院+承太郎(※パラレル) これだけは負けられない、と口をそろえるゲーマー二人の勝率は現在互いに5割。 「いつまでやる気だ」 「「無論死ぬまで」」 「馬鹿か」 一蹴。 21. 神秘(67文字) アヴ+ポル 「名前?修行始めた頃につけたかなぁ」 彼の手元のカードには若き王。援軍と復讐の意味をもつそれに占い師は奇妙な符合を感じずにはいられない。 22. 噂(65文字) ポル+花 くしゅんとひとつ。 「…誰かbless youしてくれよ」 「…?1回なら『良い噂』だろ?よかったじゃないか」 「?」 ぶつかる文化の壁もひとつ。 28. 体(63文字) 承+花 「なんか、自信なくすよ」 「いいことなんざ無えがな。目立つし」 「君が言うと嫌味だ」 180cm近い花京院はメンバーの中で一番背が低い。 31. やわらかさ(67文字) アヴポル 「当たり前だけど、男の体だよなぁ」 「何を今更」 「オレ、女が好きだったはずなんだけどなぁ」 「それはお互い様だ」 「幸せだからいいんだけど」 34. 今昔(63文字) 徐倫 前々から若いとは思っていたが。 「老けない呪いにでもかかってんじゃないの?」 20年以上前の写真の中、今と変わらぬ父親の姿がそこに。 36. 浪漫(65文字) 花京院+テレンス(※パラレル) 「いくらエロゲでもパンモロは駄目だと思うんです」 「わかる、わかるよー」 「www」 分け隔てなくゲームを愛する二人の夜は平和に更ける。 40. 贈り物(67文字) ポルナレフ兄妹 「Bon Anniversaire,お兄ちゃん。はいプレゼント」 少女が差し出すのは小さな箱。 「ありがとよ。――変わった意匠のピアスだな。大事にするぜ」 なんとなくこっち側にジョリーン入れちゃった。 16,36言い訳:n巡後に仲良くしてくれていたら嬉しい。オタク的に。 21補足:「The Chariot」の絵柄と意味(正位置)のお話 22補足:Bless you(英語圏でのくしゃみ後のおまじない)がフランスにもあると信じて。 |
4部 05. 学ぶ(65文字) トニ億 「ワタシの家に永久就職したらどうデス?」 「それもいいかもなァ、テストの良し悪し関係ないし」 億泰はトニオの真意にまだ気づいていない。 13. 女と女(64文字) 康由花(+辻彩) 黙祷していた女は立ち上がった。 「じゃあ行こうか由花子さん」 「そうね」 一人のエステティシャンによって結ばれた二人は明日式を挙げる。 18. 仕事(63文字) 叔父甥? ホテルの一室に英語論文の山が築かれている。それを当然のように読みこなし処理する承太郎を見て、仗助はこの人本当に元不良かと疑う。 23. 彼と彼女(62文字) 露鈴 無意識に足があの小道に向かっていたことに気づき露伴は舌打ちをする。いつから習慣になっていたのだろうか。彼女はもういないのに。 30. イベント(61文字) トニ億 「オレ、生まれて初めてこの日に感謝したかも」 涙ぐむ億泰の目の前にはトニオ謹製チョコケーキ。 「Buon San Valentino,億泰サン!」 37. 季節(65文字) 仗+承 「夏だ!海だ!…って何やってんスか承太郎さん」 「ヒトデ採集だ」 浜辺が水着で賑わう中、ズボンを捲っただけの姿はものすごく浮いていた。 トニ億がSU☆KI! 05補足:なにげなくプロポーズするトニオさん。 37補足:書いたのが8月だったので夏。 |
5部 01. 告白(65文字) メロギアメロ 隣に座って「あいしてる」と囁けば「オレも」と返されてメローネは驚く。 珍しく素直なギアッチョの足元には空いた瓶の山。酒の力は偉大だ。 02. 嘘(67文字) スクティツ 「貴方なんか大嫌いです」 泣きそうに歪む相棒の顔を見てティッツァーノは悪戯に笑む。 舌に絡んだスタンドを見せれば彼はどんな顔をするだろう。 03. 卒業(62文字) ナラ+フー 証書を携えた学生の集団とすれ違う。 学校に憧れる少年は輝いた瞳でそれを見つめ、大学を卒業できなかった少年は複雑そうに見つめた。 06. 電車(63文字) メロ+プロ 手足が断ち切られ傷だらけでも、死に顔が穏やかなら良い死に際だったのだろうか。メローネが見下ろす苛烈だった仲間は答える術も無い。 09. おとな(65文字) アヴポル 「追いつけないものだと思っていた」 10歳年嵩だった炎を纏う人を想いながら、矢を守るポルナレフはあと数分で34回目の誕生日を迎える。 10. 食事(66文字) ミスタ(+アバ+ナラ) いくら好物でもマルゲリータひとつであそこまで幸せそうな顔をするなんて。二人の周りに花でも飛んでいるように見えてミスタは目をこすった。 12. 夢(66文字) ジョルノ(+ブチャ) 夢を叶えたはずの少年は墓標の前で憂う。 「貴方が望んだ未来を僕は作れていますか」 戦いから幾度目かの春が風とともに訪れ花をちらしていく。 14. 手紙(64文字) 承太郎(+ポル) 「長い間連絡もせずすまなかった」 そんな書き出しの頼りは幽霊からのもので、思わず取り落とす。至急イタリアに向かう必要がありそうだ。 15. 信仰(65文字) 暗チ 皆浮かれ騒ぐノエルの夜は絶好の暗殺日和だ。累々死体が転がるホールの真ん中で誰かが叫ぶ。 「くそったれの救世主と9人の暗殺者に乾杯!」 17. 初体験(63文字) 護チ(&フーナラ) 「オレ15」 「オレもー」 「14。仕事でな」 「爛れてんなお前ら…17」 続々明かされる年齢に、男相手もカウントに入るのかとフーゴは悩む。 19. 化粧(66文字) ブチャ+ナラ+アバ アジトにシンナー臭が漂う。 「流石上手いな」 「次オレにもやって!」 「おう」 何故ギャングがネイルアートをしているのか突っ込む者はいない。 20. 怒り(65文字)ホルイル? 黙って溜め込むよりは、吐き出せる相手がいるほうが断然いい。そう考えるからホルマジオは怒られながらも笑い、それがまた相手を怒らせる。 24. 悲しみ(66文字) リゾット ギアッチョからくるはずだった定時連絡が途絶える。 「あいつもか…」 こんなにも心が潰れそうに痛むのに涙さえ滲まないことが更に悲しかった。 25. 生(62文字) スクティツ 「痛ってぇ!」 「痛いのは生きてる証拠ですよ」 そう言う彼があまりにも優しい顔だから、スクアーロは手当ての手荒さに文句も出ない。 26. 死(65文字) プロ+ペシ 遅れて来た大柄な青年をスーツの男が出会い頭蹴飛ばす。それから男は散々怒鳴って青年は泣いたが、揃ってバスに乗り込む二人は笑顔だった。 27. 芝居(63文字) ホルイル 「しょうがねえなあ」 早々に酔ったイルーゾォを部屋に運びながらため息をひとつ。心を押し隠して気のいい仲間を演じるのも楽じゃない。 29. 感謝(62文字) ブチャ+ナラ 母の日にカーネーションを携えて、 「ブチャラティ、いつもありがとう!」 「Grazie」 のどかな光景にツッコミ要員が来るまであと5秒。 32. 痛み(65文字) メロギア 「快楽とは痛みを希釈したモノだってさ」 「だったら希釈して寄越せ」 「え、ヨくなかった?」 メローネの腕の中、肯定するのも癪で沈黙する。 33. 好き(66文字) 暗チ?ペシプロ? プロシュートは元来人と馴れ合わないクールな男である…はずだった。 「『デキてんじゃあないか』がもう一組」とは本人たち以外が口を揃える。 35. 渇き(66文字) ホルイル ぎゅう。 「どうしたんだよ」 「ちょっと心が荒んだからイルーゾォ成分補給ー…」 癒されるー、とまで呟くから文句を言おうとした口が止まった。 38. 別れ(65文字) ブチャ(+アバ) 無防備になるのは分かっていたのに一人にしてしまった。取り返しのつかない判断ミスに唇を噛み締める。既に流れていないはずの血が流れた。 39. 欲(65文字) メロ+プロ 「最近女遊び減った?」 「色々面倒くさくてな」 「うそ、ソッチの方もジジイになっちゃたの?!」 「蹴るぞ」 「もう蹴ってんじゃん…痛ったぁ」 5部前の5部ナレフってこっちでいいのかしら… 17補足:順にミスタ・ナラ・ブチャ・アバのイメージ。 19補足:10/7/16の日記のネタから。 |