携帯獣BW 上下上(?)
※捏造鉄道員有り




好きなタイプ、ですか?特にこだわりはありませんね。無駄のない種族値や高個体値であれば言うことはありませんが、惚れこんだ子であれば普通以下の能力値でも努力値とわざ構成でノーマルトレインくらいは進めるように育てる自信はありますとも!
あと色違いなんかも無視できませんね。わたくしがバトルで使うことはないのですが、この間遊園地で色違いシャンデラの風船が売ってまして、思わず買ってしまい――

え、ポケモンの話ではない?ええと、多少脱線はしましたが「好きなタイプ」の話でしたよね?――ああ、好きな『異性の』タイプでございますか。
それこそ特にこれといった拘りはありませんが…
あえて言うなら、疲弊しきっているときに心を癒してくれる笑顔の素敵な方、でしょうか。多少だめなところがあっても惚れた相手ならわたくしがいくらでもフォローしましょう。人間もポケモンも最終的には性格がものを言うのですから。
ああ、一つ譲れない拘りがありました! ディープなポケモン話を語られても引かない方、これは重要項目ですとも!「私と仕事、どっちが大事なの!?」と問われて、即座に「勿論貴女ですよ」なんて言えるほど、わたくしは嘘が得意ではないのです。



好きなタイプ?ぼく、電気が好き!明るい黄色とかビリリと来る感覚、クラクラしちゃう!ふふ、似てたかな?ぼくね、カミツレちゃんとよくこういう話するんだ。電気っ子がどれだけかわいくてかっこよくて素敵かってこと。バチュルの背中とかゼブライカのたてがみもふもふしながら話してるとあっという間に時間過ぎちゃうんだ!
でも、ノボリはあんまり話に加わってこないからちょっと寂しかったりするんだけどね。ノボリは好みに拘りないって口では言ってるけど、結構外見重視ってこと、ぼく知ってるよ。こないだとかシャンデラにミュージカル用のアクセサリー選んでて――

ん、違うの?好きなタイプの話でしょ?だから、電気――ああ、好きな『女の子』のタイプかぁ。
特にこれといった好みはないんだけど…。――カミツレちゃん?あの子クールビューティーで売ってるけど本性怖いよ?そんな話ふったら、あのムチみたいなコードで叩かれる…。
うーんと、あえて言うなら、そうだなぁ、ぼくがダメなところはちゃんと叱ってくれて、あとでぼくの前でだけちゃんと優しくしてくれる人、かな。優しいだけの人だと、ぼくとことん甘えちゃってもっとダメになっちゃうから。それに、「ぼくとその子だけの特別な関係」みたいなのってなんかいいよね!
あと絶対はずせない条件、ひとつ。休日の度に育て屋に通い詰めても怒らない人。どんだけダメって言われてもこれだけは譲れないよ。ぼくの一番大事な趣味だしお仕事だもん!



「どうしたんや、カズマサ」
クラウドが今年入ったばっかりの新人に声をかける。なにやらへばっているようだが、何かあったのだろうか。
「ちょっと聞いて下さいよ先輩」
若干泣きが入った声で彼が言うには、世間話ついでに聞いた二人の上司の「好み」がひどいということだった。
「お前・・・素面でよぉそんなこと訊けたなぁ…」
「え、そういう話、しません?」
「仮に話すにしても酒の席だけやし、だいたい普段のあの人ら見てたらしようと思わんやろ」
「いくら双子だとはいえ成人男性にしちゃあ距離近すぎだなぁ、とは思ってたということを訊いたあとに思い出しまして。はは、後悔って先に立たないから後悔なんですよね」
「……せやな」
二人して、なんとなく遠い目になる。
何故異性の好みを訊いて、同性の兄弟のことを指してるとしか思えない人物像を聞かされるのか。かといって、彼らが実際そういう意味でくっついてるかといえば、別にそうでもなさそうなのがより一層解せない。無自覚天然砲が最強というのを言葉ではなく心で理解した瞬間だった。
「ついでにいうとな、カズマサ」
「はい」
「兄弟ってある意味籍入ってるんやで」
「……今一番知らなくても良かった情報を教えられた気がします」






サ腐マス習作且つサブマス理想形その1。
ブラ婚でポケ廃なサブマスが好きです。
どうでもいいけど自分がノボリを書くと高確率でシャンデラの話題が出てくるのはSKYもシャン廃だからです。