携帯獣BW クダリ+ノボリ(上下気味)
※ 世界観はそのままにシンデレラパロ
※ メタギャグ・廃人用語有





むかしむかしあるところに、クダリという少年がおりました。
クダリは大変良い子なのですが、家族に恵まれない家庭で育ちました。というのも、家にいるのは継母とその連れ子の姉が二人だけで、父親はある日突然「ポケモンマスターに俺はなる!」と言って家を飛び出して以来行方知れずになってしまったからです。
母と姉たちは血のつながらないクダリに冷たく接しました。といっても家事をやらせてもヘマばかりするし、下手に暴力をふるって近隣住民に通報されるのもハイリスクなのでしなかったのですが、家族に頼ることができないというのは甘えたい盛りの少年の心に多くの寂しさをもたらしました。
そんな中頼れるのは可愛がっているポケモンだけで、彼らとふれあう事だけがクダリの心の癒しでした。



変わらぬ毎日を過ごしているある日、母と姉たちがそろって遠くの街で出かけるということがありました。どうやらお金持ちの坊ちゃんのためのお見合いパーティがあるそうです。
クダリが「お見合いなのになんでおかあさんが行くの?」と訊くと「50歳までならOKなんですって」と応えました。母親が坊ちゃんと再婚する気があることにも驚きましたが、それを言うと面倒なことになるのはなんとなく分かっていたので黙っていました。
姉たちが「独身ならだれでもですって」「3人1組で参加なんですって」と口を揃えました。
クダリはなんとなく「悪いね、このゲーム3人用なんだ」と意地悪な子が言うみたいに言われた気分になりましたが、そのお見合いパーティとやらには全く興味なかったので全く気にしませんでした。おかあさんたちが出かけてる間ぼくとポケモンたちのごはんどうしようかなぁ、というのが目下の悩みでした。

そして3人が意気揚々と出かけた後、近所の人がクダリに声をかけてきました。
「あれ、クダリは行かないのかい」
「なんで?お見合いパーティでしょ?ぼく、興味ない」
「お見合い?そんなこともやるのかな……私が聞いたのはポケモンバトルの大会だって話だけど」
「え!バトル!?」
「そうそう。シングルのレベル50フラット・見せ合い3on3だって」
「あー…そういうことかぁ…」
情報が伝言ゲームで伝わるうちに『見せ合い』が『お見合い』に変わり、『シングル』『50』『3人1組』がねじ曲がって伝わったのでしょう。
そんな変遷はどうでもよかったのですが、バトルする機会を失ってしまったのはクダリにとっては痛手でした。というのも、クダリはポケモンバトルが大好きだったからです。
好きが高じてとても強くなってしまい、「短パン小僧がジムリレベルとかありかよ」「舐めプってると1ターンキルされるぞ」と散々言われ、口さがない人からは『白い悪魔』やら『廃人道化師』やら『カツアゲ小僧』やら、これまた散々な二つ名をつけられてしまいました。母親はそれを嫌がりクダリにポケモンバトルを禁止したので、堂々とバトル出来る機会があるなら決して逃したくはなかったのです。

脳天に岩雪崩を食らったようなショックを受けたクダリは、その後どうやって夜まで過ごしたのかあまり覚えていません。ポケモンたちはベッドですやすやと眠っていたので、初めてのお留守番1日目はどうにか無事に過ごせたようでした。
窓辺できらきら輝く夜空と3人が出掛けて行った道を見つめながら、クダリは溜め息をつきました。
「バトル、行きたかったなぁ」
「その願い聞き届けましょう」
いきなり上から知らない声が聞こえて来てクダリはびっくりして後ずさりしました。
「だ、誰?!」
思わず訊ねると、窓の外でふわりと小さな人影が降りてきました。
月の光に照らされたその顔を見て、クダリは再びびっくりしました。その人はクダリとあまりにもそっくりだったからです。銀の髪に灰色の瞳、特徴的なもみあげまで鏡に映したようにそのままでした。ただ、窓の外の少年は闇に融けるような真っ黒のコートを着ていることと、少しばかり愛想の悪い表情をしていることだけが違う点でした。
黒服の少年は丁寧に一礼して朗々と述べ立てます。
「申し遅れました、わたくし魔法使いのノボリと申します。片側にひかえるは相棒のシャンデラです」
彼に続いて降りてきたシャンデラは、ノボリと同じくお辞儀をするように揺れました。少年が浮いていたのはシャンデラのサイコキネシスのおかげだったようです。
「わたくし今宵は貴方の願いを叶えにやってまいりました。望みがあるのでしょう、クダリ」
名乗ってもいないクダリの名前を知っていることにまた驚いたのですが、魔法使いだからだと勝手に納得して、おずおずと一つ頷きました。
「あのね、ぼくバトル大会に行きたい」
「よろしい、ならば行きましょう」
「でも、どうやって」
「わたくしが連れて行ってさしあげます」
「ぼくバトル禁止されてる」
「貴方のお母様に見つからないようにすればいいのでしょう?シャンデラ、例のものを」
シャンデラは一声こたえて、サイコキネシスで何かを持ってきました。伝説級特攻の無駄遣い、とクダリがこっそり思ったのは内緒です。
「これ、服?」
シャンデラが持ってきたのは、ノボリと同じ形の白いコートと少し大きい帽子でした。
「体格を隠して普段と違う服を着れば意外とばれないものでございます。世の中伊達眼鏡をかけただけで正体を隠しきる方もいらっしゃると聞きますしね。 さあ、手持ちの準備をなさいまし。こちらも移動の準備をいたしますので」
茫然としていたクダリは、ノボリに促されて慌ててポケモンたちを起こしてボールに戻しました。調整らしい調整は全くしていませんが、近所では負け無しの面々です。
ボールをベルトにはめて、もちものを確認し、真っ白のコートに腕を通し、靴を履いて戸締りをし終わってノボリの方を見れば、
「準備が整いましたよ」
ノボリの背後には「こうそくいどう」を丁度終えたばかりのクロバットがひかえていました。ポケモンバトル3ターンほどかかっていた待ち時間を考えるときっときっちり3回やったのだと思われます。クロバットに向いた視線に気付いたのか、ノボリはすこし嬉しげに言いました。
「残念ながらわたくしの手持ちに移動が出来る子がいなかったので、遠方の友人に最速調整のクロバットを借りてまいりました」
なんだかいやな予感がしますが、これに乗らないとバトルへ行けません。さっさとクロバットに乗り込んだノボリはクダリに手を差し伸べています。クダリは真っ白い帽子を胸元でぎゅっと固く握りしめて覚悟を決めました。ノボリの隣に乗り込むと、目の前にあった翼の根本に青と白のスカーフがくくりつけられていました。クダリの顔から更に血の気が引きます。
ノボリがポケットから懐中時計を取り出して時間を確認すると、あっと一声あげました。
「もう時間がありませんね、急ぎましょう。クロバット、全力で頼みますよ。クダリ、落ちないようにしっかりつかまっていてくださいまし。では、目指すはブルジョアール家別荘!出発進行ーッ!!」
ノボリが掛け声を終えた瞬間、クロバットが空を飛び、周囲の景色が灰色になって消し飛びました。



それはひとときの間でした。確かに時計の針はちょっとしか進んでいませんでした。しかしクダリにはとても長い時間に思われました。あまりに速くて生きた心地がしなかったのです。
(なんで最速130族にスカーフつけてフル積みしたの!要らないじゃん!もう充分じゃん!!)
と叫びたくて仕方がなかったのですが、文字通り身を切るような夜風で口の中が切れそうだったのでしっかりと口をつぐんでいました。
なので、砂浜に降り立ったとき、クダリは生まれて初めて「今生きていることを心の底から感謝する」という経験をしました。そんな様子には気付きもしないノボリは、「やっぱり空を飛ぶのは気持ちがいいですね」と上機嫌です。
ともあれ、目的地のバトル会場の近くに到着しました。庭でも何組かバトルをしているのが見え、屋敷の中からも賑やかな声が聞こえてきます。それだけでクダリのテンションは急上昇しました。
「クダリ、ちょっとお待ちなさい」
駆けだそうとしたところを呼び止められ振り向くと、ノボリはクダリの乱れたコートや髪を直し、帽子を深くかぶらせました。
「はい、これでいいですよ。わたくしはポケモンセンターに行ってクロバットを休憩させに参ります。あとひとつ、これを預けておきましょう」
渡されたのは懐中時計でした。
「この時計が0時を指す前にここに戻ってきてくださいまし」
「え…なんで…?」
また嫌な予感がしました。これだけいろいろしてくれても、クダリには返せるものが何もなかったからです。
おとぎ話によくあるように、約束を破ると何か良くないことが起こるのかもしれないと思いました。
しかしそれは杞憂に終わりました。
「このバトル大会の終わりが0時だからですよ。こんな夜更けにわたくしたちのような子供が外をうろうろしていたらジュンサーさんにつかまってしまいます」
「ああ、そういうこと」
「では、いってらっしゃいまし」
「ぼく、君にお礼できるものとかないんだけど……おこずかいだってちょっとしかないし」
「そんなこと、あなたは気にしなくてもよいのですよ」
「あとで契約とか地獄行きとか言わない?」
「言いませんったら。あえて言うなら、貴方の『心からの笑顔』が何よりの報酬です」
「……そう?じゃあ、行ってくるね」
クダリはにこりと口角を上げて会場に向かいました。ここ数年クダリが心から笑ったことがないのをさっき会ったばかりの彼が知っているのは、やはり魔法使いだからでしょうか。

クダリは一歩屋敷に足を踏み入れると、あっというまにその光景に目を奪われました。近所の人としかしてなかったポケモンバトルが屋敷のあちこちで繰り広げられていたのですから。もう少し周りに目を配れば所在なさ気にしている着飾った女性ちらほらといて、その中に母親たちが居たことにも気づいたはずなのですが、クダリはバトルに夢中でした。
強い人も強いポケモンもいっぱい居ました。一定数試合に勝って屋敷の受付に行けば珍しい持ち物を貰えるので、あまりコレクションの多くなかったクダリにはとても助かりました。
また、そもそもこの大会のコンセプトが「バカンスに来たおぼっちゃまの暇つぶし」だということで、エンターテインメント性を重視した変なパーティもいっぱいありました。イーブイ進化系パーティや、ジムリーダーのようにポケモンのタイプ揃えたパーティ、全員色違いパーティなどは会場の視線を一身に集めていました。6体全員カイリキーでバトルには使えない金の玉をこれ見よがしにちらつかせているパーティに出会った時は、クダリの背筋に名状しがたい嫌な震えが走りました。
そんな愉快な大会だったので、バトルをしててもバトルを見ててもずっと心がわくわくしていました。しかしそこに胸の高ぶりを遮るような放送が入り合ました。

「あーテステス、みんな聞こえてる?今日はボクの暇つぶしに付き合ってくれてありがとうな!今日はシングルで開いたけど、今からマルチで始めようと思うんだ!参加する人は会場中央、ステージの前まで来てくれ」

主催のおぼっちゃまの声で流されたその放送を聞いた周りの人たちは、そわそわと近くの人同士で話をしています。マルチバトルは隣の人を巻き込まないようにしたり息を合わせないといけなかったりする難しい形式です。人見知りの気があるクダリは知らない人といきなりタッグを組む勇気がなくてしょんぼりしました。
「マルチかぁ……じゃあもう帰ろうかなぁ」
しばらくしたら0時になりそうだし、とポケットから懐中時計を取り出して確認しようとすると、すぐそばで少年の声が聞こえました。
「マルチバトル、わたくしと出てはいただけませんか?」
驚いて視線を上げると、外にいたはずのノボリが立っていました。
「え、あれ、なんでここに…?」
「大会が外から見ててもとても楽しそうだったので。実はわたくしもポケモンバトルが大好きなのです」
「ぼく、マルチやったことないし、君の手持ちとか全然知らないんだけど」
「貴方のバトルを見ておりましたので援護は任せてくださいまし」
「な、なら一緒に行こう!」
「はい!」
連れ立って会場中央に行けば、簡易ステージと何人かのコンビが既に集まっていました。知人同士のペアはいないらしく、急造の作戦会議でざわざわとにぎわっていました。そんな中始まったバトルは、苦戦するものではありませんでした。相手方が他人と息を合わせてのバトルにとても難儀していたのもありますし、ノボリのアシストが素晴らしいものだったのもありました。
クダリが攻撃したいと思った時には一足先に援護をし、隙が出来たときには確実に敵を落としてカバーしてくれました。ノボリに全幅の信頼を寄せて戦い、思い通りに敵を引っ掻き回せたときの興奮は一人でバトルしていたときよりもずっと上で、ほんの数試合でマルチバトルの楽しさにクダリはすっかり惹き込まれてしまいました。
最後には主催であるおぼっちゃまとその姉とでのマルチバトルをしました。姉弟での息の合った攻撃も見事なものでしたが、ノボリとクダリの完璧な連携プレイには敵いませんでした。
おぼっちゃまは勝負のあとに、きらきらした目でクダリに話しかけました。
「お前、すげーな!ボクと歳変わんないのに、シングルもマルチもこんなに強いなんて!バトル出来て楽しかったぜ」
「こちらこそ、ありがとう!ポケモンバトルの大会に参加したことなかったから、こんなに楽しかったの初めて」
「本当か?!またバトルしようぜ!お前名前なんていうんだ?」
「ぼく、クダリ!で、こっちにいるのが――」
「クダリ……?!」
最後の声は後ろの方で聞こえました。あまりに聞きなれた声だったので思わず振り返ると、そこには綺麗に着飾ったクダリの母親と姉たちが心底驚いた面持ちで立っていました。
「なんでお前がこんなところに!」
そんな怒鳴り声に心臓を握りつぶされたような心持になったクダリは、帽子が脱げ落ちるのにも気づかず外に向かって駆け出していました。

屋敷の庭では、いつの間にか屋敷を出ていたノボリが手持無沙汰そうに佇んでいました。
「おや、クダリ。どうしました?これからMVPの発表があったはずでは」
「ノボリどうしよう!かあさんにバレちゃった!」
「おや、早く帰ってアリバイを作らなきゃいけませんね」
そういうなりクロバットをボールから出して、その背に飛び乗りました。クダリもそのあとに続きます。
「クロバット、申し訳ないのですがあなたの素の全力で元の場所へ飛んでもらえますか?」
その慌ただしい様子に状況を察知したのかクロバットはキィと了承の声を上げて、瞬く間に空へ駆け上がりました。
行きのときほどではないですが、それでも夜景が光の線になって流れていく様子にクダリはまた肝が冷える思いをしました。耳元をごうごうと風が駆け抜けていきます。やがて見慣れた景色が見え始め、速度が遅くなり、スカーフのはためきも緩まって、風の音が小さくなりました。行きのときはあんなに怖かった移動が、今では「もっと続けばいいのに」とクダリは思っていました。
隣でノボリの声が聞こえます。
「普通の人なら一晩でここからサザナミまで往復なんてできませんからね。貴方が家に居ればご家族もあの場のことは他人の空似とでも思うでしょう」
確かにそうだろう、とは思うのですがクダリは沈む心を止められませんでした。あの楽しかったひとときがもう終わってしまうと告げられた気分だったからです。
「ノボリ、君はこのあとどうするの?」
「仕事を終えた魔法使いは元居た場所に帰るだけですよ」
当然のようにそういうノボリは、無表情ながらも寂しそうに見えました。マルチバトルでぴたりと心を寄せたときと同じように、クダリの心もノボリとシンクロしたみたいに寂しさで満ちています。
「ねえ、ぼくも君と一緒にそっちで暮らしちゃだめかな?」
その提案は衝動的なものでしたが、名案のように思えました。
「貴方には貴方の帰る家と家族が居るでしょう」
「あのひとたちは、一緒に住んではいるけど、本当の家族じゃないもの。それにぼくは、他人みたいな『家族』より、信頼できる君とずっと一緒にいたい。ノボリと一緒にバトルしていきたい」
言葉を紡ぐのが得意でないクダリは、つっかえながらも、丁寧に言葉を選びながらそう言い切りました。
するとノボリは口をぽかんとあけて瞬いていました。なにかまずいことを言ったかとクダリがおどおどしていると、ノボリはゆっくりとしゃべりました。
「驚きましたね……わたくしも同じことを考えていました。あなたとこれっきりになるのはとても惜しい、と。ずっと一緒にいられたらいいのに、と。数多くのバトルをしてまいりましたが、貴方と一緒に戦ったマルチバトルほど心躍るものはありませんでした」
そう言う口元は緩く弧を描いていて、常に無表情なノボリの最大級の笑顔だということはすぐにわかりました。
「じゃあ、ついて行ってもいい?」
「クダリがそう望むなら」
「ありがとう!!」
お礼を言ってクダリも最大級の笑顔を向けました。それは数年ぶりの心からの笑顔でした。
「決めたなら荷物をまとめてらっしゃい。書き置きもしておくんですよ。彼女らは貴方の理解者ではなくても保護者ではあるのですから」
「うん、わかった!−−あ、もう「準備」はしなくていいからね!」
クロバットにこうそくいどうの指示をだそうとしていたノボリは寸でのところでそれをやめ、察したようにスカーフも外しました。
「承知いたしました。では今からのフライトはゆっくりとまいりましょう」
クダリが家の中へと消えた後、タイミングを見計らったようにノボリの近くの空間にポケモンが1匹出現しました。
「こんなこともあろうかと、この子も借りておいて正解でしたね。急な頼まれごと、ありがとうございます」
テレポートしてきたそのポケモンはケーシィで、クロバットのマスターの手持ちの1匹でした。ケーシィは大事そうに抱えていた白い帽子をノボリに渡すと何かを察したように自らボールの中に戻っていきました。
「ノボリ、準備できたよ」
「あら、随分とお早い」
「ぼくの荷物なんてポケモン以外はお金と服くらいだもの。それより、さっき誰かと話してた?」
「ポケモンを労っていただけですよ」
不思議そうな顔をしたクダリに、ノボリは白い帽子をかぶせました。
「あれ、この帽子いつの間に!」
びっくりした様子のクダリを見つめながら、ノボリは呟くように言いました。
「報われない末っ子を救うのは王子様と決まっているのに、ガラスの靴を拾いに行ってしまったわたくしは、きっと悪い魔法使いなんでしょうね」
「……何の話?」
「いえ、独り言です。気にしないでくださいまし。−−では参りましょうか、稲妻きらめく輝きの街へ」
その言葉だけを村に残して、二人の子供は夜空に旅立って行きました。姿形のそっくりな子供たちは、誰が見ても幸せそうに笑う双子のようでした。






サブマスにメタなこと言わせたかった&対戦動画なんかで見る統一パを出してみたかっただけの習作…のはずがやたら長いパロ話になった。何故。
「遠方の友人」が誰かとかノボリは本当に魔法使いなのか否かとかは特に考えてません。